生後3週間のひよこが死にそう
コンボの様子がおかしい。
外遊び中に気が付いた。
大好物の’とうもろこし’に突撃するひよこたち。
我先にと,すごい勢いで食いつく。
なぜかコンボは不参加。
「あれ?コンボもとうもろこし大好きなのに?」
不思議に思い、しゃがみ、顔をサークルに近づけコンボを呼ぶ。
コンボはよちよちと近づいてきた。
そして首を縮こませて、立ったまま目を閉じる。
「元気ない?」
「調子悪い?」
指をサークルに差し入れ、コンボの胸を撫でてあげる。
洗濯物を干しに外に出てきたところだったので、とりあえず干してしまおうとその場を一旦離れる。
干しながらもひよこちゃんたちの様子を伺う。
’とうもろこし’に夢中なのはやはり4羽。
娘を呼んだ。
「ちょっと出てきて!コンボの様子がおかしいの!」
慌てて出てくる娘。
じっとうずくまるコンボをすくいあげ、両手で包みながら撫でる娘。
「お腹はどう?ちゃんと餌食べてる?」
ちゃんと食べていれば首の下の方がぷっくりしているはず。
娘は大丈夫、ちゃんと固いボールが入ってる!と答えた。
今朝家の中で遊ばせていた時は5羽とも元気に飛び回っていた。
1羽手に乗っているのがコンボ。
ソファーの黒の裏地をつついたりちぎったりしていたずらしたり、ソファーに乗って休憩したり、皆で楽しく遊んでいたのに。
いったいどうしたのか?
考えられる要因を探ってみた。
- 寒すぎる(朝は肌寒く感じたから、外へは出さずに暖かめの室内で遊ばせていた)
- りんごの種を食べた(昨日りんごを与えた。りんごの種は与えてはいけないとは知らずに、りんごの芯をそのまま与えてしまった。それを食べたのがコンボだったかもしれない)
- 今朝ダンナがパンを与えていた(パンを与えてはいけないと書いてあった。慌ててダンナを止めた。ほんの少ししかあげてないと言っていたけど、量は確認できていない)
- 草に除草剤が付着していた(ダンナが除草剤をまいていた。すぐにやめてもらったし、ひよこちゃんたちのいるサークル付近ではない。まだ1か月ほどはサークルから出せないけど、怖いから庭では一切除草剤を使わないでとダンナに念をおした)
コンボの体調に影響する事項はこれ以外は考えられない。
まずは温めてあげなければと、ヒートランプをつけてケージにいれた。
他のひよこちゃんたちには悪いけど、ひとりぼっちは寂しがると思い、全部のひよこちゃんたちを室内へ。
ヒートランプの下の方で、うずくまるコンボ。
元気な他のひよこちゃんたちはピーピー言いながら動き回っている。
検索である書き込みを見つけた。(アメリカの掲示板)
「弱ったひよこに砂糖水を飲ませると、すぐに元気になる。」
このまま死なせたくない!と言う気持ちが強く、助ける事ができるのなら、やってみようと思った。
「どんな砂糖でも良いのかな?」
再び検索してみると、恐ろしい書き込みを見つけた。
その内容は:ある男性のひよこちゃんがぐったりしていた。検索で「砂糖水を飲ませよ」とあったので飲ませた。するとお腹のあたりが空気を入れた風船のように膨らみ、苦しみ始めた。その後ほどなくして死んでしまった。
えっ!!!!!まさかの死亡例???
誰の書き込みとも分からない情報を鵜呑みにするのは危険と分かってはいたけど、助けられるのならと、イチかバチかでやってみるつもりだったけど・・・。
だめ。砂糖水はだめ。怖い・・・。
なすすべなし?見守るしかない?
せめて抱っこして包んであげたいけど、私の手は夏でも冷たい。
こんなひんやりした手に包まれても、心地良くないとわかっているから、とにかく見守るだけ。
こんな状態が3時間ほど続いた。
ふと見ると、コンボが水を飲んでいた。
「コンボ!?大丈夫なの??」
大喜びで家族全員に報告メッセージを送る。
「コンボ!」
と呼ぶと、近づいてきた。
あれ?なんか、大丈夫そう??
「危篤」な状態から復活を遂げたか??
原因はわからず仕舞いだけど、元気になって良かった!本気で心配した。
死んじゃうかもと、涙が出た。
可愛い顔でわたしをみるコンボに、心から安心した!